勉強した時間と成績との2軸で考えた場合に、どのように成績が上昇していくと思いますか?
もし仮に、比例関係にあると思っている方がいたら、それは完全に間違いです。
上記のようには向上していきません。
通常は、次のようなカーブを描きます。
本当はもう少し複雑なのですが、分かりやすく簡単にしました。
良く例えとして使われるのが、飛行機の離陸です。飛行機はいきなり離陸しません。
まず助走があって、ある程度のスピードに乗った時点で、そのあとに離陸していきます。
そのため、よくある子どもたちの例としては、この助走期間で勉強をやめてしまうことです。
そのあとに誰もが驚く成績の伸びが待っているのに、そこで止めてしまうから、ずっと成績の伸びを体験できないのです。
飛行機は100mだけ助走しても離陸しません。
そこでエンジンを止めて、またあるときに100mだけ助走してみても離陸しません。
そんなことを繰り返していたら、いつまで経っても大空へ飛べないのです。
ただし受験生の場合は、ある時期になると強制力が働くので比較的助走を長く取ることができます。
しかし、みんなスタートのタイミングが遅すぎです。
さきほどの図の時間軸に「スタート」と「本番」を入れてみます。
そうすると、理想形は次の図です。
でも、大多数の子はこの様なカーブを描きません。
次のようになります。
グラフを右側に平行移動させる形になります…
上の2つの図を比較すると何がわかりますか?
スタートの遅い子は、せっかく時間を費やしているのに、最後の一番結果の出やすい成績の上がる時期がなくなっているのです。
最後の一番成績の上がる時期が、入試本番のあとにやってきます。
「ほんの少しのスタートの差が、大きな結果の差となって表れる」
助走期間は長ければ長いほど、入試本番に成績のピークを持ってくることができます。
ただし、この助走期間はどのくらいかは分かりません。生徒一人ひとり違うからです。
私の経験上では、早い生徒は3ヶ月。遅い生徒は2年以上と大きな差があります。
これは生徒本人の心構えによっての差であると考えます。
本当に志望校に合格したいのなら、早く「本気」になることだと考えます。